歯愛メデイカル

今日は、課題銘柄の一つ歯愛メデイカルについて書いてみようと思います。

事業内容から見て一番この会社が理解できそうなので、調べてみました。

 

目次

 

 

まずは、株価推移を見てみます。

5/12に決算が発表になり、翌日はストップ高。5/14には年初来高値3380円をつけました。

その後もみ合いが続いていましたが、5/22には出来高が急増して、3670円まで上昇(+19.2%)しました。

長期トレンドでも、2350-3800円のBOXが続いていましたが、それを抜けていきそうです。

来週以降どういう動きをするのか楽しみです。

 

株価チャート

 

日足チャート

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週足チャート

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事業内容

 

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会社の強み

開発、販売、物流までを一貫して行っていることで、品質の高い自社製品を 安価に製造できる

即日あるいは翌日配送が可能となり歯科医院や 技工所の緊急ニーズに対応できる。

現 在約 7 万軒ある歯科医院の 9 割以上と取引実績がある

歯科専門の通販トップ企業で、シェアは6割

おそらく、Ciメデイカルと言われる医療向けの通販サイトがメイン事業だと思われる。

現在は歯科向けだけでなく、介護向け、動物病院向け、一般向け、調剤薬局向けなどに

販路を拡大させている。今年の3月からは幼稚園・保育園向けの通販も開始している。

この会社の経営者は歯科医だった人で、歯科医師だった経験を活かして、医療従事者が求める商品を安価に提供し、オリジナル商品の開発も積極的に行っている。

歯科向けのオーラルケア商品に特化して販売しているが、今までは、こういった医療向けのオーラルケア商品が高価だったことで、ニーズをうまく掴んだのだと思う。

特に歯科医院は過剰気味なので、倒産する会社も多く、収益性が低くなっている環境も後押し

しているものだと思われる。

 

基本的に卸売業をメインにしているが、歯科医院向けのHP作成サポート。電力小売業などもしている。

 

 

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業績推移

業績は堅調に推移している。売上5y CAGR・予想:12.0 %  営利5y CAGR・予想:6.8 %

四半期別で見ると、19/3Qで伸びているのは、消費増税により9月に駆け込む需要があった事

20/1Qで伸びているのは、コロナウイルスの影響で、マスク関連などの販売が伸びていた事

2018年期が利益が少し凹んでいるが、売上総利益は順調に伸びているが、販管費が20%増とかなり増えたのが、原因のようだが、この会社あまり数値を開示していないので、よくわからないけど、コメントでは、新規事業分野参入に伴う拠点インフラ整備及び大型医療機器販売拡大の採用を強化したと記載している。

 

 

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今期の決算状況

 売上高は82億80百万円(前期比22.1%増)、営業 利益は7億66百万円(同46.9%増) 

主力の歯科医院向け通信販売を中心に感染対策商品の需要拡大により販売が増 加したこと及び個人医院・総合病院等の医科業界向け、福祉介護施設向け、ならびに動物病院向け販売の拡大を 進めた

通販事業売上高は79億63百万円(前期比22.6%増)、売上総利益は22億2百万円(同31.2% 増)

主力の通信販売事業を中心に、新商品の販売及び個人医院・総合病院等の医科業界 への参入拡大を進めると共に、動物病院等へも大型医療機器(デジタルレントゲン医療機器等)を販売し確実に実 績を積み重ねております

 

 

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コロナウイルスの影響

。2020年3月より幼稚園・保育園向け通販を開始し、新型コロナウィルスの感拡大による 感染予防意識の高まりから、事業開始より登録顧客数は順調に増加

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、当社においてはマスク、手指消毒剤等の感染対策商品の注文が急増したことで、出荷作業ならびに配送の遅延が発生

感染対策商品の需要拡大に より当第1四半期連結累計期間における売上高を押し上げる。

 

 今期業績予想

決算短信のコメントによると

新商品の販売及び個人 医院・総合病院等の医科業界への拡大を深め、動物病院、介護業界、理美容業界など参入を進める。

大型医療機器(レントゲン医療機器等)、電気、ホームページ等の販売を強化

書いていますが、具体的な数値は記載していない。

どこがいいのかよくわかりません。

1Qの決算の内容を見ると、医療向けの特需があったのが、継続するのかわかりませんが、

子供向けのオーラルケア商品など一般向けなどは伸ばしていきそうな感じはする。

登録者の推移など全く開示していないが、歯医者さんでも使っているデンタルケア商品を結構安く販売しているので、継続的に使っていきそうなイメージは持つ。

 

 

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 市場環境

 

歯科医療費は 05 年の 2.58 兆円から 16 年には 2.87 兆円

歯科医師数は 04 年の 95,197 人から 14 年の 103,972 人へ、歯科診療所数は 05 年の 63,361 から 16 年には 68,935 へ

歯科医療そのものについても、虫歯の治療といった ような「治療する歯科医療」から「予防のための歯科医療」、インプラントや矯 正といった「高度治療」に中心が移りつつある

 

歯科業界は構造不況業種*1の一つとされており、業界内の競争が年々激しさを増しています。

日本の人口は減少傾向であることを考えると、患者数が増えるということは考えにくく、

2017年度の歯科医院の倒産数は20件で、前年度と比較して81.8%の増加

2017年時点の歯科医師の数は104,533人で、人口10万人に対する歯科医師の数は82.4人

2017年時点では歯科医院の数は68,940件となっています。これは全国のコンビニエンスストアの店舗数(2018年10月時点:55,564店舗*2)よりも多いという状況

都市部では供給過多、地方では必要とされているのに歯科医院がゼロという空白地帯も

 

虫歯が原因で診察を受ける子供は年々減少

歯石除去や検診のために定期的に通院する人が増え、歯の健康に対する意識の高まり、予防の重視、この2点により、治療内容は「修復治療」から「予防処置」へとシフト

 

 

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2022年市場予測(2018年比)―

■歯磨 902億円(6.7%増)

歯周病予防訴求製品が引き続き好調、若年層を中心に口臭ケア訴求製品の需要が増加

 

■洗口剤 330億円(16.6%増)

 ~中高年層主体から、口臭ケア訴求製品の人気で若年層にも需要広がる~

口腔ケア用品では、利用者の増加や利用頻度の上昇を背景に洗口剤が伸長

歯ブラシ、電動歯ブラシが100億円を超える市場を形成デンタルフロスや歯間ブラシのユーザー開拓が進んでおり、市場が拡大

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0522937_02.pdf

 

 

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株価推移

2018/6/5   8160円 +880
急伸。5日に全国の歯科医院検索ポータルサイトを提供すると発表している。サイトの通称は「さがそう歯医者さん」で、提供開始は8日。スマートフォンで現在地近くの歯科医院を地図で探せるほか、診療曜日や時間での歯科医院の絞り込みや口コミを見たり書いたりできる。ポータルサイトサービスの提供が業績拡大に貢献するとの期待から、買いが継続

6/22には9890円まで上昇

 

2018/10/5  6320円 -660
大幅に5日ぶり反落。18年12月期の営業利益を従来予想の24.88億円から20.08億円(前期実績20.77億円)に下方修正している。同業者との販売価格競争や原材料価格の上昇に加え、人件費や設備投資が増加する見込み。また、25日から東証1部、または2部に市場変更する。このほか、240万株の株式売出(引受人の買取引受による売出)、24万株のオーバーアロットメントによる売出を発表

 

下方修正理由

同業者との販売価格競争、原材料価格の上昇による売上原価率の上昇等に伴い、売上原価が予想より385百万円増加する見通し

販売費及び一般管理費については、人材採用を先行し行ってきたことによる人件費増加、新規事業のシステム等設備投資が増加、調剤薬局事業開始平成30年2月予定が4月より開始、理美容事業開始平成30年1月予定が今秋より開始と遅れたことで、予定を上回る人材採用等を行ったことにより固定費の増加

平成30年2月にロジスティクスセンターがある北陸地方においては記録的な大雪に見舞われ約半月間十分な配送ができず、配送の分割により配送費負担が増加しましたが、自社配送対応等により配送費については想定の範囲内

これらの結果、販売費及び一般管理費が予想より94百万円増加する見込みで、営業利益は予想値2,488百万円に対し479百万円下回り、2,008百万円となる見通し

 

2018/10/15   5360円 +380
大幅に続伸。10月4日に決議した株式売出を中止すると発表している。これに伴い、東証本則市場への市場変更申請を取り下げる

 

2019/5/14  3425 円+130
大幅に3日続伸。19年12月期第1四半期(19年1-3月)の営業利益を前年同期比18.4%増の5.21億円と発表している。通信販売事業を中心に新商品販売や個人医院・総合病院など医科業界への参入拡大を進め、大型医療機器の販売に注力した。また、調剤薬局向けのジェネリック医薬品販売事業も販売を拡大させている。通期予想は前期比7.5%増の20.60億円で据え置いた。進捗率は25.3%

昨年も決算後大幅に上昇し3736円の高値をつけた後は、下落トレンドに入り、6/10には2660円まで下げる。

 

2019/11/13 3265円 +363  一時ストップ高
急騰。19年12月期第3四半期累計(19年1-9月)の営業利益を前年同期比21.2%増の16.85億円と発表している。通信販売事業を中心に新商品の販売や個人医院・総合病院等の医科業界への参入拡大などを進める中、消費税増税前の駆け込み需要で利益が押し上げられた。通期予想は前期比7.5%増の20.60億円で据え置いた。進捗率は81.8%に達している。

この時は相場環境が良かった事もあり、一旦調整した後、大幅に上昇し、12/2には3680円まで上昇する。

 

2020/2/13    サプライズ決算となったが、決算後も下落トレンドが継続

4/10には2116円まで値を下げる。12月からの高値から42%の下落

19年12月期の連結経常利益は前の期比8.5%増の21.4億円になり、20年12月期も前期比7.0%増の22.9億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通し

 

2020/5/13   3100円 +500

ストップ高カイ気配。12日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、売上高は82億8000万円(前年同期比22.2%増)、経常利益7億8600万円(同47.2%増)に拡大して着地しており、これを好材料視する買いが向かった。

新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、主力の通信販売事業を中心にマスクや手指消毒剤などの感染対策商品の販売が急増した。出荷作業や配送の遅延が発生したものの、特需発生が売上高を大きく押し上げた

  

2020/5/22   3660円 +585  

何故か大陽線をつけて大幅高。

 

 

同じようなECサイトだったので、比較してみた。

MonotaRoの事全然調べてないので、よくわかっていないが、MonotaRoは、建設向けで、市場規模もかなり大きいので、比較はできないが、この会社は、歯科向けだけでなく、一般向けにも医療従事者全般にも販路を広げているので、もしかしたら、MonotaRoのようなECサイトに育つと可能性もあるのでは?

ちょっとMonotaRoがどう成長してきたのか気になってきた。

 

歯愛メデイカルも現場のニーズをうまく取り込んで、現場の人と一緒に商品開発もしている。

グッドデザイン賞を何度も受賞している。

またコロナウイルスの影響で、かなり登録者が増えているような気がするので、

今後継続的にこのサイト利用者が増える期待できるのではないかと思う。

MonotaRoの市場規模が10兆と規模が違うが、歯愛の市場規模は5000億に介護・美容にも進出している。

まだ歯愛では、通販カタログからの注文が多いと(上場時)レポートには書いてあるので、サイト経由の比率が高める事と、物流体制を強化していけば。

また従業員数の増加に伴って業績は拡大基調なので、採用状況なども確認したいと思う。

 

気分転換に調べてみたら、なかなか面白い会社に出会えた。

ウオッチ銘柄に入れておきます。

 

 

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