グローブライド

コロナ禍において、キャンプ、ゴルフ、自転車が三密回避のレジャーとして、人気ですが、釣りにおいても同じような状況が起きているようです。

先日中間決算の上方修正を出して、上振れましたが、やはり通期でも修正してきました。


news.yahoo.co.jp


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この会社は、釣り以外にもゴルフ、テニス、自転車などもしていますが、90%は釣りの販売が主です。

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直近の数値を見ると、コロナの影響の少ない、日本、アジア、特に中国では、好調に伸ばしているようです。

1Q-2Q   日本 14486→21158(146%) アジア 6209→8186(132%) 欧州2812 →2245(80%) 米国 1909→1992(104%)

利益率の推移を見ても、日本6.3%→10.9%  アジア6.1%→12.3% 欧州・米国は5%ぐらいで推移しています。


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ただ、四半期別の推移を見ると、他のアウトドアレジャーと同じような季節性があるように感じるので、月次、決算の動きを見ればある程度国内の売上の予測はたてやすいです。
海外においては、為替、物流費の影響があるようなので、利益面の予測はたてにくいです。
特に米中貿易摩擦の影響もあったようなので、米国の動向が気になります。


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ただ、2Qで粗利額は伸ばしていますが、粗利率がそれほど伸びていなくて、販管費は285億から270億に抑制しているのか、コロナを契機に効率化が進んだのかまだよくわかっていませんが、日本企業においては、コロナによって、無駄なことが見えるようになったので、特に、小売、サービス業については、生産性がそれほど高くない会社が多いので大いに期待したいです。(どうしても参入障壁も低いし売上優先になりやすいのでどうなるかわかりませんが)

 

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市場動向を見ると、
登山、ハイキング、オートキャンプといった他のアウトドアスポーツ・レジャーと、同様の動きをしており、2000年以降アウトドア人口は縮小が続いていますが、2012年頃を境に市場規模は横ばい傾向が続き、近年は増加傾向にあります。

釣り人口構成をみると、男女とも30-40代が多いが、人口の多い層は回数が少なく、それほど消費は伸びにくい状況だった。
ただ、50-60代は回数が多い。

ただ、人口が伸びていない原因としては、
①時間がない、
②初心者には、餌のつけ方や、釣り方など初めての人にはハードルが高く、釣り人口が減少していった。
③道具を揃える必要がある。費用もかかる
④場所が遠く、車も必要。
ただ、コロナを契機に家族との余暇時間が増えた。キャンプなどのアウトドアレジャーが人気が後押しになったこと
また、東京近郊では、初心者向けのツアーや、レンタルする場所も増えたことで、手軽に釣りを楽しむ事ができるようになったようです
そしてなりより、ネットで予約できるようになった事が大きいのではないかと思います。

シマノのIRでは、ファミリー層を中心に新規顧客層が増えたようで、比較的高めのルアーが売れていることを考えると、けっこうガチで釣りをしようとしている人が増えているのでしょうか?定着するとどんどん高価な道具に買い替えたくなるので、利益が上がりそうな気がします。

ただ、おそらく、潮干狩りや海水浴が禁止になったことで、釣りなどにファミリー層が流れたのではないかと思いますので、来年以降どうなるかそこは少し気になります。

シマノ、ダイワなどは釣りアプリなども開発して、必要な情報を提供していて、本当にスマホの存在感が生活の中にどんどん入り込んでいるのを実感します。ニュースを見ていると。。。


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https://www.jalan.net/activity/theme/fishing/www.jalan.net


釣りの人口がそれほど伸びていないのに、市場がそれほど縮小していないのには、市場規模の大きい釣竿・釣用リール・ルアーに2013年より右肩上がり成長しているからだと思います。


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