スシロー

先週は、旅行関連を調べたので、今週は外食関連のスシローの目標株価を計算してみました。
スシローを選んだのは、先週かなり、外食関連が幅広く買いが入っていましたが、その中で、外食関連で動きが良かったのは、持ち帰りや個人利用が多い業態が強く、その次に回復が顕著だったのが、ファミリー層に支持が高い焼肉・回転寿司関連で、その中で、株価が強い銘柄の一つであるこの銘柄にスポットを当ててみました。
それに何故スシローが消費者にも、投資家にも人気があるのか知りたかったのもありました。

 

 

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業績推移を見ると、かなり成長性が高い事が窺えます。コロナウイルスの影響で、前期は売上は増収ながらも利益は減益で終わっていますが、5年売上成長率は10%  利益成長率も17%と高い成長を維持しています。
国内は600店舗近くあるので、都市部を中心に出店を維持していますが、出店余地は少なくっていくと思いますが、外食の出店の目安が1000店舗と言われていますが、回転寿司の場合、広い場所が必要だと思われますが、都市部で小型店やデリバリーなど狭いエリアにも出店をしているみたいですが、これまで郊外を中心に店舗を増やしていただけに、コスト面と都市部だと競争が激しくなりますが、
うまくいくのかも注目です。特に、スシローは店内調理にこだわっているので、店舗を拡大するにあたり、スキルの高い従業員の確保が重要になりますが、都市部だと人の採用もうまくいくのか気になるところです。

ただ、海外は出店余地は大きくかなり成長性は期待できるのではないかと思います。


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四半期別の推移を見てもコロナ前の水準まで戻ってきていますが、これは出店していた部分もかなり大きいと思われます。
店舗売上で見るとまだ戻りきっていません。ただ、テイクアウト専門店や都市型店舗を増やしている影響かもしれません。
テイクアウトを強化して、持ち帰り比率が上がって単価が上がっているような印象を受けますが、
緊急事態宣言の最中、売上95%はかなりすごいです。ロードサイド中心に店舗が多いかもしれませんが・・・

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四半期別の売上総利益率がかなりいいようです。スシローはより良い食材を提供する為、食材にはコストをかける方針で、
鮮度の高い食材を提供する為、他のフランチャイズの店舗のようにセントラルキッチンを採用していないため、仕入担当者の目利き、交渉力が、コロナの中でも品質の高い商品を提供できているのが、支持されているようです。
ただ単純に価格が安いだけでなく、よい食材を安く提供することが売上にも貢献しているのかもしれません。
なので、この環境化では、スシローの強みが発揮されているように思えます。

またITシステムの導入にも積極的な会社でもありますので、テイクアウトのニーズに対応した取り組みも評価されているのかもしれません。

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出店計画もコロナ禍の中でもほぼ計画通りに出店しています。
コロナで閉店する外食店が多い中で、よりいい立地条件のよい場所が確保できるかもしれませんので、ここは成長路線に戻っていくかもしれません。
まだ既存店の客数は戻っていませんが、テイクアウトのニーズを掴み客単価は上昇しているようですし。最近では、個食ニーズも高まっていますが、個食対応もしているようなので、色々なニーズに対応して、店舗展開している印象は受けています。
回転寿司は安さも大切ですが、鮮度・味・品揃えも大切だと思いますので、色々な需要に対応できるのも店内調理のメリットのように思えます。これも直営店だからできる事だと思います。フランチャイズだとなかなかむずかいしいと思われます。


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  目標株価を計算してみましたが、株価はコロナ時に比べ時価総額はすでに3000億から4600億にPERも20倍から40倍と2倍に上昇しています。
競合と比較しても割安性はそれほど感じません。
回転寿司の中では突出して成長率が高くほぼ一人勝ちのように思います。
他の回転寿司の事は調べてないので、違いはよくわかっていませんが、小売に関すると強い会社がさらに強く、弱い会社は退場していくようなフェーズになっているように思います。
この目標株価も直近の10-12月の売上推移から計算していますので、客数がさらに戻ってくれば、売上はさらに伸ばしていく可能性はあります。
今後も10%程度の成長が見込まれれば、株価はさらに期待できるものと思われます。
ただ、成長する源が人によるものが大きいと感じました。
スシローのイメージはITシステムの導入のイメージが強かったですが、少しイメージが変わりました。


ただやはり将来的には魚介類に限らず、食糧難が予想されており、食糧の原価は上がってくると思われますので、
そこだけがどうしても気になります。今は外食の消費が喪失していましたので、高級魚・高級肉などが安く購入できた部分が大きかったみたいですが。外食の需要が戻ってきたときにどうなるか注目したいですが、外食に限らず、小売関連は売上至上主義な部分がありましたが、そういう部分がなくなるといいですね。外食関連は不採算店舗を閉店して、売上効率の高い店舗が残っていくように思われますので、
スシローだけでなく、他の外食チェーンの効率化に期待したいです。

元々小売業は、収益性が低く、あまり人気がありませんでしたが、これを契機に収益性が改善すれば、もっと投資家の注目度も高くなるように思えますので、引き続き小売関連の動向には注視したいです。
本当に変化が出てくるのは来期以降だと思いますので・・・

 

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