3092ZOZO

今週ECが話題だったのでZOZOの、決算を見てみました。
資料を見ると なかなか今後面白いと思っているので書いてみました。

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過去のzozoの業績推移

直近の数値を見ると伸びているように見えますが、過去2年はPB(ZOZOスーツ)の影響がメイン事業に影響が出てきている印象が強かったようですが、社長が交代して、ZOZOに対するイメージが変わってきている印象がありますね。前澤さんは破壊神のように今までにないようなアイデアを出して、新しい事にチャレンジしていましたが、zozoのやっていることは、アパレルの支援になるような事をしていて、アパレルの未来が見えて面白いです。


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zozoの客層

zozoのアクテイブ会員数の客層を見ると、それほど変化はしていないと感じます。
客層を見ると東京都を中心とした関東などの大都市圏が多いこと。顧客層の分布を見ると、ファッション感度の高い客層が多いのが、特徴で、EC比率が高いことが見て取れる。
ファッション感度の高い層は、それほど消費が落ちていない事がコロナ禍においても見てとれる。4月以降営業自粛の影響で、外出できなかった影響なのか?
ファッション感度の高い既存の顧客より新規の顧客の伸びが高い。
ファッション感度の高い層は全体の2割ぐらいいると言われているが、ZOZOのアクテイブ会員数から考えても、感度の高い顧客の50%ぐらいはユーザーであのではないかと思われる。

それ以外の顧客についてもEC比率の高い顧客ほど伸びている印象を受けます。
アパレル全体としては、落ち込んでいるが、ECに積極的な顧客、ファッション感度の高い顧客が多いZOZOにとってはプラスに働いたように思える。

 

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2019年のゲスト会員数は、ZOZOARIGATOの影響が出ているが、アクテイブ会員数は堅調に推移している。(客数は順調)
単価は下がっているように思うが、この原因としては、zozoのショップ属性が比較的安いブランドの出店が増えていることと、セールを積極的にしていた影響ではないかと思う。近年ZOZO離れが懸念されていたが、出店数の推移を見ると伸ばしているようだし、コロナ禍で再出店も増えているようらしいので、また成長路線に戻るのか?
注目したいです。


夏の本セールやZOZOWEEK、タイムセール等のセ ールイベントを積極的に行ったことやブランド各社が在庫消化のため早期にセール価格に変更したこと等により、 商品取扱高におけるセール比率が上昇したことが主な要因です。加えて、前年同期では前述した「ZOZOARIGATO」に よる当社負担の値引施策を行っていたため、同有料会員においては値引による恩恵を享受できることから、通常よ りも高価格帯の商品を購入する傾向が見られていたことも影響

「ZOZOARIGATO」の実施により一時的にゲスト会員のアクティブ会員化 が進んでいたため、ゲスト会員数が大幅な減少傾向にありましたが、一巡して平準化したこと

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コロナ対応
注目しているのは、①ラクジュアリーブランドの出店(海外のハイブランド)②D to C販売の支援 ③ZOZOCHINA


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人気のインフルエンサーが企画した商品を生産・販売支援して、EC販売の支援をする企画を今年の10月に販売開始する予定なので面白い企画だと思う。
ロコンドでもYouTuberのヒカルの企画した靴がバズりましたので、zozoでは20名をオーデイションで選んで販売支援するので面白いそうです。

 

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でもこちらの方がアパレルの支援になると思うので期待できる思う。

ZOZOに受託するには、ZOZO BASEに在庫を一部預けて、注文が入ると、ZOZOが発送するが、この仕組みだとアパレルは在庫が分散されて全体在庫を把握できていなかったり、売れ残りの可能性がある。実店舗の在庫データを一元化されて、ZOZOで注文して、店舗で受け取れると、双方にとってメリットも大きいと思うので、
いい取り組みです。

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中国にも2019年12月から始めたようです。
中国のアパレル市場は世界最大規模で伸び率も高いです。なおかつ日本と違いEC比率が高く、今後が楽しみです。しかも、中国に日本ブランドを出店したり、逆に中国ブランドをZOZOで出店したりすると、ZOZOはユーザーは日本人がメインだと思うが、海外のブランドが入ってくると、海外のユーザーも獲得するチャンスもあるので
今後の展開に注目です。ファッションにおいても外国人観光客によるインバウンド需要がありこういう客の取り込みもできてくると・・・。


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world-fn.com


アパレル市場はリユースの拡大で、アパレル支出は減少傾向が続いている。今後もその流れは続くと思う。もともとオフィスでもカジュアル化が進んでいたが、テレワークでさらに仕事着関連は縮小が続くと思われるので市場はさらに縮小していくと思われるが、メガネ市場のジンズのように市場が縮小する中でも新たな市場を創出していけば成長はできると思う。ZOZOは新たな顧客層の拡大も期できる?

ZOZOは買い替え割もあるので、古い洋服を売って、新品を安く購入することができるし、ZOZOが運営しているWERAのファッションコーディネートアプリは1400万ダウンロードされているが、コーディネートが苦手な人に向けても参考になるし、有名な芸能人も普段のコーディネートを投稿しており、同じ商品を購入することも可能である。ファッション感度の高い人には人気のアプリ。zozoがこれほど高い支持を集めている背景にはこのアプリの存在も大きいと思う。
ただ単純なECサイトだけでなく、双方にとって有益なサービスを展開している。改めて見るとすごい会社だな。

Paypayモールでの新規顧客の獲得(40-50代)と中国での顧客を獲得できればまだまだ成長は期待できるのではないかと思う。

問題は物流体制ですな。ヤマトが値上げしてから、配送への時間が長くなって不満が大きかったので、また配送への不満が高くなると懸念はあるが、受け取りの選択肢を増やしていけば解決できるのではないかと思う。

ZOZOの新サービス『いつでも買い替え割』スタート 着なくなった洋服をいつでもポイントと交換可能に|ECのミカタ

boutiquestar.jp