6405鈴茂器工

今週の新高値リストをチェックしていていましたが、今回かなりウオッチ銘柄を入れ替えました。
その中で、外食の構造の変化により今後の成長が期待できそうな盛り付けロボットを販売している鈴茂器工を調べていました。


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監視銘柄
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この会社は主に寿司ロボットを作っており、ほとんど独占状態でシェアは80%を超えますが、2017年以降成長に限りが見られ、株価もかなり下げていました。

2017年には3000円をつけていましたが、2019年には1000円まで下げています。

寿司・おむすびロボット等の製品売上高も70億から60億に減少、炊飯機器も14億から10億に減少してここ数年はかなり厳しい状況でした。
また競合の不二精機も今まで、大型機器を中心に販売していましたが、小型店向けの製品に力を入れており、最近ではプレナスに盛り付けロボットを導入されたり、
鈴茂器工が得意とする分野に進出してきていました。
寿司ロボットは成熟期を迎え、成長ドライバーとして考えていた、盛り付けロボットもそれほど導入が進まない状況でした。
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ただコロナ感染拡大を契機にスーパーの環境、外食の環境が一変しており、 省人化・非接触ニーズの高まり、外食市場における構造の変化で、居酒屋などから業態転換が見られ、追い風が吹いているようです。
また、寿司ロボットなどもテイクアウト需要を取り込むためにより効率的な機器を求め導入が進んでいるようです。
スシローなどもより省人化を進めており、現在15〜20名で運営しているのを将来的には、10名程度で運営できるように進めているようで、これから、外食企業でそういう流れになるだろうと予測されます。
また調理ロボットを使うと、人の手でするより、均等に盛り付けることができるので、原価低減にもなると思われます。
これから調理ロボットは盛り上がりそうな気がします。配膳ロボットなどもかなり増えていますし、色々な場面で導入が進みそうです。
盛り付け機などはビッフェなどのホテルや食堂などの導入も期待されており、かなり市場規模は大きいと考えらえるの楽しみな市場だと思います。

 

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 <span style="font-size: 150%">セグメント別</span>
自社機寿司ロボット等75%、他社機炊飯関連機器22%、その他メンテナンス等3%。
過去5年間の営業利益率は平均12%強
国内向けが76%、海外向けは24%。
米飯加工機の年間の国内市場規模は、200〜300億


<span style="font-size: 150%">特徴</span>
競合は食品工場向け大型機に強いという特徴があるのに対し、同社は店舗内に設置する小型機に強いという特徴
主力製品は、自社機寿司ロボット等に含まれる「寿司ロボット」や「ご飯盛付けロボット」
回転寿司チェーンをはじめ、持ち帰り寿司、宅配寿司チェーン、食品スーパーマーケット、旅館・ホテルなどが主要な顧客
定価1.37百万円。耐用年数は10年近くあるが6年程度で更新


回転寿司チェーンで1店舗当たりの導入台数: 4〜7台
国内市場では約80%と、圧倒的なシェア
ご飯盛付けロボット(Fuwarica)」は、丼ぶりなどに自動的に米飯をよそう装置
主要顧客は大手丼ぶりチェーン、定食・レストランチェーン
定価1.24百万円   1店舗当たりの導入台数:4〜7台
にぎり・弁当工場向けの大型加工機では、不二精機が80%強のシェア


外部企業から調達し、東京工場(埼玉県比企郡)での組み立てが主体で、営業情報と受注状況を加味した見込生産
多品種小ロット生産体制であり、ライン生産方式にはなっていない


<span style="font-size: 150%">成長ドライバー</span>

「ご飯盛付けロボット(Fuwarica)」の旅館・ホテル、病院、介護施設などへの拡販
小型機から、おにぎり製造機や弁当用米飯盛り付け機など、弁当工場向け大型機ビジネスの拡大(寿司ロボット)

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<span style="font-size: 150%">需要が増えた機器</span>

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<span style="font-size: 150%">業績予想</span>

炊飯機器 +10%~20%成長期待
2020年:19億  2021年:11億(今期21~22億)
2024年:30億  
寿司ロボット:横ばい傾向は続く
2020年: 66億  2021年:30億(今期60億)
2024年 60億  
衛生資材:年率10%程度の成長
2020年:8億  
2024年: 11億  


売上:100億  営業利益10~12億  
時価総額:200~250億  目標株価:3000-3700円

 

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