eBASE 決算②

eBASEの決算が先日発表されて、株価が調整しているようなので、決算の内容を振り返ってみました。

その前に現在の株価水準について振り返りたいと思う。

オンライン勉強会で発表した時、2023年予想で売上57.5億　　営業利益24.2億　　想定時価総額968億。
今期の予想だと、売上は50億　　営業利益は15億ぐらいになると予測していました。（この時はPER 60で想定した）
アナリストのコンセンサスは、　5/26に業績予想を引き下げている。営業利益を16.2億から15.1億に　強気から中立に変更している。
四季報予想でも前号では売上48億から夏号では46億に営業利益も15億から14億に引き下げています。

それを踏まえて現在の株価水準を考えてみると、過去の平均PERの推移でみるとかなり割高であるのは明確である。
この会社の利益成長率の推移を見ると15-20%ぐらいある。　2023年は22-24億ぐらいなるだろうと予測できると思う。
過去のPER水準30-40ぐらいで計算しても、現在の株価は3年後ぐらいの株価まで織り込んでいると思われる。かなりコロナで上振れると期待されていると思うが、
アナリストの予想をみるとそうでないように思える。

しかもこの会社の特徴は、eBASEの売上は２Qと４Qに大きくブレるのが特徴、利益率の低いアウトソーシング事業の構成が高くなるので、１Qでは、利益率は低くなるので、毎年売られる事が多い。昨年も１Qの決算で30％ぐらい調整している。（2018年も30％下落）
ただそういうのも、投資家は知っているようで、eBASE事業の売上の推移を見て判断しているように感じます。

1200円ぐらいまでは下がる余地はあると思う。チャートでみると5月のブレイクしたポイントまで下がれば・・・。

株価は下がるだろうと想定はしていた。ただ思ったほど下がっていないなあと思っている。この銘柄は長く保有したほど恩恵を受けられるような銘柄だと思ったいたので、短期的に利益をあげたい人には不向きな銘柄だと思う。
２Qでどれだけパッケージの売上が入ってくるかと思っていた。
しかもクラウドは5/1~7/末まで、無償提供していたので、それほど売上は期待できないと思っていた。ただ、２Qでどれだけ有償ユーザーが増えるのか？期待はしている。

決算はこんな感じでした。

ただ短信のコメントみると不安を感じるコメントがありましたので、２Qの決算は不安を感じてます。

１Qのコメントを見ると前期分の検収が入って、この数値。今期の営業活動も円滑に進んでいないように思いますので、少し気になります。
顧客企業のコロナ対応が遅れているのは気になります。

ドラックストア・HC業界は好調なようです。大型案件も取れているようだし、日雑えびすの感触も良さそうに思えます。ここは期待できそうです。
しかし、コメントをみても、クラウド（食材えびす）にかなり営業に力を注いでいるのはわかります。やはりここには期待してしまいます。

また以前から言われていた、一般消費者向けに食材えびすのオープンデータを活用したアプリ開発を始めたようです。これがどのくらい収益に影響するのかわかりませんが、注目したいと思います。

ただ結論として、すごく判断が難しい決算内容でした。想定したより、コロナの影響を受けている印象を持っています。住宅関連はそれほど期待できないように思えますし、検収がスムーズに進むのか？不安を感じる内容です。クラウド化を進めているので、その影響がどう業績に影響を与えるのか見ていこうと思います。
売らなくてはいけないような内容ではないです。短期的には不安ありますが、今後の流れでいくと、在庫データーのデジタル化を勧める上で、商品情報は必要不可欠。
小売などで、ECを進めているのも追い風だと思いますし、小売で自動発注が進んでいますが、
この自動発注を勧める上でも在庫データのデジタル化が必要で商品情報管理が肝、またビックデータの活用が進めているように思いますので、この会社にとっては、長期的には買いでいいと思う。